◆某月某日
フランスから友達が来た。
正確には、友達の友達。
ある日、
パリの(ヴィクトリアさん)からメールが届いた。
(ヴィクトリアさん)は、
フランスで『アリア』が上映された時に知り合った監督さん。
「友人が日本へ行くから会ってやってくれ」と 。
その友人とは、
フランスの映画編集者(スヴェトラーナさん)。
かつて、森田一義氏も言っていた。
「友達の友達は皆友達だ」
「いーよー」と即答したものの、僕はオンリースピークジャパニーズ。
そこで、(トメックさん)に通訳をお願いした。
トメックさんとは、2007年のワルシャワ映画祭で僕の通訳をしてくれた方で、
今は東大の学生で東京在住!
トメックさんも 、「いーよー」と即答してくれる。
ならば!とディナー会場もトメックさんちにさせて頂く。
ここまでで3人しか登場していないが、 すでに色々な国が登場している。
まず、スヴェトラーナさん。
生まれがロシア(サンクトペテルブルグ)で、その後NY、今はパリ。
ヴィクトリアさんは、
生まれがウズベキスタンで、その後イスラエル、今はパリ。
トメックは、ポーランドだ。
更に、
スヴェトラーナさんは、彼氏と一緒にやって来たのだが、
その彼は、奇遇な事に、ポーランド人だった。
あぁ、せめて英語が話せれば...、
いや、せめてポーランド語が
いやいや、ロシア語が、フランス語が...
でも、楽しい夜だった。
トメックさんが、お好み焼きを作ってくれたのだが
トメックさんの奥さんルイザさんが、
僕よりも適切に、(大阪)の食文化について力説していたのが面白かった。
女優のサンドリーヌ・ボネールさんが監督した
『彼女の名はサビーヌ』がある。
http://
◇仕事の都合で六本木へ行った。
できれば行きたくない街だが、仕方ない。
僕の中の六本木...それは、
【シネヴィヴァン六本木】と【WAVE】がある街。
そして、ガラス屋のビルの地下に、
壁も天井も床も真っ黒に塗られた芝居小屋【自由劇場】がある街。
今では、東京国際映画祭開催の時期にだけ行く街だが、
その時は必ず、
「ここにWAVEが」
「ここに神社が」
「ここに怪しげなお屋敷が」と
自分の中の記憶の地図を確認しながら通り過ぎる。
◇そんな事を思いながらの帰り道。
中野の五差路にさしかかって思わず、ぅわあ~~~~!と叫んでしまった。
中野光座が......
無い。
『美式天然』が、まさかのクランクアップを迎えた場所が...
小松政夫さんが、弁士役を熱演して下さったあの場所が...
これで、『美式天然』の中に出てくる映画館が、二つとも消えてしまった。
『掌の小説/日本人アンナ』で使わせて頂いた横浜の映画館も、
一年後に再訪したら、駐車場になっていた。
◇この三月、
弘前のKさんから、残念なニュースを知らされた。
「高山稲荷神社の鳥居倒壊」
『アリア』で撮影させて頂いた、青森県高山稲荷の波打ち際にたっていた鳥居だ。
2006年1月のロケハン時、
僕らが立っていられない程の猛烈な風の中でも、びくともせずにいたのに...
再建されるとのことなので、一日も早い復興を願わずにはおられない。
◇そして今、『ハーメルン』を撮っている。
メインの撮影場所は、廃校である。
撮影終了と同時に解体される事が決まっている。
昨秋、一足先に体育館が解体され、その部分の撮影は終えた。
僕ができる事は、フィルムに残す事だけ。
「古いものを全て保存しろ~」と言っている訳ではない。
時が移ろう限り、それはある程度、致し方のないこと。
それに、
小さな自治体や、ましては個人だけで維持するには、荷が重過ぎる。
でも、
消える場所はひとつだとしても、
その場所に関わる記憶は、おそらく数え切れない程あるだろう。
ある場所が消えるという事は、
その場所と共にあった記憶も消えていくこと。
人は忘れていく生き物。
史跡かなにかで無い限り、代が変われば、確実に薄れていく。
僕は、そんな消えていく場所に、「ありがとう」を言いたいだけだ。
僕よりも、はるかに年上の場所が、誰にも顧みられることもなく、
「お疲れさま」も「ありがとう」も言われずに、日々消えていく。
消えていくのはしょうがない事だとしても、
せめて大きな声で、「ありがとうございました」を言いたい。
◇西隆寺にて、2時過ぎまで呑む。
数十人が二十人に、二十人が十人に、十人が数人になった頃、
裏山の方から、「キーン」という淋しげな音がきこえた。
Eさんが、トラツグミの声だと教えてくれる。
初めて(ヌエ)の啼く声を聞いた。
硝子の笛を吹いているような、なんとも言えない声。
聞き惚れていると、窓の外を誰かが通った!!
尻尾の先が縞々。
どうやら、アナグマらしい。
「皆様、お邪魔しております」と呟きつつ、
梁のツバメと一緒に就寝。
◇6時きっかり、お寺の鐘で起床。
美味しいお粥を頂く。
サックスみのさん&渡辺ベース氏は、6時半に一足早く出立。
残りの3人も、
「また帰ってきまーす」と手を振りつつ、昭和村へ向かう。
◇昭和村へは、どのルートを行っても峠越えの道。
どこもかしこも、素敵な風景。
秋に通ったときは、あまりの美しさに気絶しそうになりました。
途中、いくつも湧き水がある。
その内のひとつで喉を潤しつつ、昭和村へ。
◇昭和村の現小学校へ行き、昨日お会いした校長先生を訪ねる。
校長室で美味しいコーヒーを頂いていると、
昨日の三島町へもいらして下さったOさんが、奥様と息子さんを伴なって来てくれた。
Oさんの奥様は、オーストラリアの方。
くもカルで、オーストラリアと言えば、ワルツィング・マチルダ!
そこで、
小学校の食堂にあった古いピアノを伴奏に、くもカル三人で歌う。
◇そして廃校へ。
今回は、新緑の中の姿。
(現)校長先生を囲んで一枚。
映画撮影の時は、(元)校長先生も交えて撮りましょうね。
撮影予定地でもある湧き水の場所へ。
至る所で岩が剥き出しになっている、オフロードな道を行く。
車の底を何度も擦りながら、ようやく辿り着く。
Oさんが先導してくれなかったら、今頃僕らは行方不明になっています。
この湧き水の場所がまた素敵だった。
険しい道の先にあるだけの事はあります。
苔むした岩の斜面から迸る水が、見るからに美味しそう。
素敵な場所だが、
機材車でここまで来るのか...
うーむ、大変そう。
◇校長先生とO夫婦は、一日じゅう付き合って下さった。
最後は、(走りやすい道)に出るまで先導してくれた。
ありがとー。
なぜなら、
◇東北道をひた走り磐越道へ。
会津坂下でおり、三島町へ。
とうとうと流るる只見川に沿って町へ向かう。
只見川の水面を霧がおおっている。
なんとも幻想的な風景。
案の定、素敵なお寺だった。
本堂の天井には、ツバメがたくさん住んでいる。
裏の山では、タヌキがウロウロ。
只見川に面した温泉につかり、美味しいそうめんを頂き、気がつけば早や夕方。
本堂に、ぞくぞくと人が集まってくる。
三島町だけではなく、
昭和村から、会津若松から、郡山から、猪苗代から、
この日のために、わざわざ東京から戻ってきた若者も。
嬉しい。
この一年、
それぞれの場所で、個別にお会いしていた方々が一同に会している。
当初からお世話になっている昭和村のFさん。
会津若松のSさん。
郡山のHさん。
昭和村小学校の校長先生や、
福島市から駆けつけてくれた方も...。
まだ始まっていないのに、
なんだか嬉しくて泣きそうになってしまう。
◇会は、
僕の拙い話と、くもカルの演奏を交互に織り込みながら進む。
僕は、完全に舞い上がっておりましたが、
ヴァイオリン片岡さんの話術と、くもカルの演奏に助けられつつ無事終了。
◇そして、宴。
近所の方が持ってきて下さった胡瓜。
裏の畑でとれたカブ。
ニシンと山椒の和え物。
どれもこれも美味しいお料理。
そして、美味しいお酒!!
だって、酒蔵の方が来て下さったんですもの。
大吟醸を持って!
そりゃ美味いさ!
◇素敵な人たちを、こんなにも巻き込んでしまった。
明るい意味で、もう後戻りできない。
いや...戻れと言われても戻りません。
本堂で一緒に寝た、ツバメの一家に誓いました。
◇有難い事に、記事にしていただいた。
◆七夕だ。
しかし、
僕の生まれ育った北海道の町では、旧暦の八月七日が七夕だ。
毎年、七夕の時期になると想い出す。
北海道では、七夕の日の夕方になると
友達と集まって、皆で(ある唄)を歌いながら家々をまわる。
大人たちに「集まれ」と言われる訳でもなく。
毎年、当たり前のように。
その唄は、
【♪こと~しゃ豊年 たなばたまーつり ろうそく一本 くーださいな♪】
というものだ。
しかしこの唄、
隣町へ行くと、ぜんぜん違う。
歌詞はもとより 節回しも変わる。
不思議だ。
いつか調べたい。
と思ったら、
ここにも載っていた。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%AD%E3%83%BC%E3%82%BD%E3%82%AF%E3%82%82%E3%82%89%E3%81%84
町の人々は、玄関先でこの唄が聞こえると
子供達が手にした袋の中にお菓子と、仏様にあげるような小さいロウソクを入れてくれる。
この時期になると、スーパーには(ロウソクもらい用コーナー)が設けられ、
お徳用のお菓子とロウソクが並ぶ。
僕が小さかった時は、手作りの提灯を提げて歩いた記憶もある。
この話を、北海道以外の友人にすると必ず
『ハロウィンみたいだね』と言う。
子供の頃は、ハロウィンなんて知らなかった。
でも、ハロウィンという名のお店はあった。
そのお店は、
『美式天然』の映画館の正面にあったりなんかした。
◆近所の幼稚園にも、七夕飾りが飾られて、子供達の願い事が書かれた短冊がさがっていた。
色々な願い事が書いてあるその中に、
【お星様へ。いつも僕の家のまわりを回ってくれてありがとう】
と言うのがあった。
いぃねぇ。
みんなまとめて元気であれ!
◆某月某日。いざ福島へ!
と、家を出る直前、地震があった。
ニュースも見ずに、そのまま待ち合わせ場所へ。
地震から30分後、
待ち合わせ場所近くのスーパーのレジ。
お金を払っている時、同行するH氏から電話が。
「さっきの地震、福島でしたね」とH氏。
「え!福島なの!!」と僕。
電話を切ると、レジのお姉さんが僕に釣銭を渡しながら話しかけてきた。
「私...福島なんですよ」
「え?どの辺ですか?」
「いわきの方なんですけど」
「へぇ~、いやぁこれからね...云々」
なぜか、レジのお姉さんと福島話で盛り上がる。
暇なスーパー、万歳。
◆(昭和村)の素敵な方に紹介された(会津若松)の素敵な方...
に紹介された(三島町)の素敵な方...
に紹介された(福島市の素敵な方)
に会いに行った。
僕から「初めましてメール」を送って2日後。
福島市の素敵な方は、
素敵な方を20人ほど集めてくれていた。
◆その福島市の素敵な方は、
昭和村の子供たちのために唄を作ったり、
多くの問題を抱える地域を元気づけるための様々な活動をしている。
実は、県の●●をしている方だ。
というわけで、
「昭和村の子供たちへの唄」を、ご一緒させて頂く。
この唄を聴いた昭和村の子供達が、
「この村に生まれて良かった」と言った気持ちがわかる。
(さっきまで見知らぬ者同士だったのに、今は『ハーメルン』応援団!!! 嬉しい...)
美味しい料理を頂きながら、
美味しいお酒を頂きながら、
歌ったり演奏したりしながら、
嬉しく楽しく夜が更ける。
本当に、
人は出会いで出来ております。
◆宿へ帰って深夜2時。
同行してくれたH氏は仕事を始めた...。
映画『ハーメルン』の会津行脚が続いている。
◆会津若松市長を表敬訪問。
http://
市長のブログは、とても人気があるらしい。
なんとも素敵な市長さんだった。
協力を快諾して下さる。
◆いつもお世話になっている昭和村のFさん宅に泊めて頂く。
美味しいご馳走を頂き、
美味しいお酒を頂き、
最後は、セッション大会。
ご自宅にあったピアノを、僕とPのH氏で連弾、 Fさんの奥様がリコーダー。
リコーダーは本式なもので、しかも、とても上手くてびっくりした。
就寝前、
携帯電話の電波が入る田んぼまで歩く。
あたりは蛙の大合唱。
空は満点の星空。
小さい事が、どうでもよくなってしまう。
◆翌朝5時!起床。
廃校の場所の区長さんや、議員さんにご挨拶。
◆会津若松へ移動し、
いつもお世話になっている造り酒屋Sさんを訪問。
◆さらに、福島でお会いする皆さんが口々に、
「素敵な人だからお会いしたら良い」
と言っていた三島町のEさんを尋ねる。
お噂通り、素敵な方だった。
Eさんは、
奥会津書房という出版社もやっておられる。
出されているどの本も、気になるものばかり。
僕が、映画に込めたいと、いつも漠然と願っている事柄が、本棚いっぱいに溢れていた。
本当に嬉しい出会いだった。
もう、
会津に住んでしまいたい。
Eさん達に導かれ、会津の森を分け入ると...
素敵な鉄橋がありました。
◆壱/某月某日
過日の多摩川土手にて、
ニューアルバムの為の青空レコーディング。
絵に描いたように澄み渡った青空。
3Dのような白い雲。
朝から夕暮れまで、同じ曲を演奏し続ける。
あんなパターンや、こんなパターンで。
早くお披露目したいものです。
この日は、
くものすカルテットの7人に加え、6人のゲストに参加して頂いた。
『美式天然』『アリア』の音楽でもお世話になった【関島岳郎さん(テューヴァ)】、
『日本人アンナ』にも、ちょこっと出てくれた【ギリコさん(のこぎり)】、
同じく『日本人アンナ』に出てくれた【あづまやの足立さん(チンドン)】、
くもカルギターの弟【平野良昌(大太鼓)】、
本職はダンサーの【そのみさん(フルート)】と【大森さん(シンバル)】。
豪華なメンバーだったので、
思わずプロモーションビデオも撮ってしまった。
◆弐/某月某日
とある日曜日。
東京吉祥寺の井の頭公園にある動物園で演奏。
暑い日だったが、
たくさんの親子の笑顔が見られて嬉しかった。
皆、楽しそうだったのだが、
演奏している僕らの後ろに陽が沈んでいくので、
後光が射しているような状態になり、
お客さんは皆、眼つきが悪かった。
眩しいのに、最後まで聴いてくれて有難い。
どなたかが、アップしておった。
◆参/ 某月某日
代官山のライブハウス(晴れたら空に豆まいて)でライブをした。
ライブのタイトルは
【くものすカルテットのレコ発イヴ!】
レコ発ライブにしようとしたのだが、
まんまと間に合わず、
(ライヴ)から(ラ)を取った。
そして、当日まで内緒だったスペシャルゲストは吉田日出子さん!でした。
吉田日出子さんは、8月の演奏会にも...
ふっふっふっふ。
◇5月5日。
今日は、映画祭のディレクター(スーワンさん)主催 【日本人監督食事会】。
『ピューピル』の松永監督、
『イエローキッド』の真利子監督、
『私は猫ストーカー』の鈴木卓爾監督、
『ヴィヨンの妻』根岸吉太郎監督。
今年で勇退するとの事。お疲れ様でした。お世話になりました。)
◇国際映画祭に参加して嬉しいのは、
勿論、世界中の映画人や、色々な国のお客さんに会える事なのだが
国内の監督と知り会える事も嬉しい。
映画学校を出た訳でもなく、
助監督経験も何も無い僕なんか、
日本にいても知り合う機会が皆無だから。
今もお付き合い頂いている諸先輩監督達とは、
皆さん、海外の映画祭でお会いした事がきっかけだ。
食事会の後、根岸監督と鈴木監督はそのまま舞台挨拶へ。
お二人とも、同じ時間に上映&質疑応答なのだ。
どちらもチケットはソールドアウトだったが、
スーワンさん頼んでに入れてもらう。
『ヴィヨンの妻』鑑賞。
観てよかった。
苦手な俳優さんが出ていたが、その人も良かった。
やっぱり、演出なんですな。
さっきまでご一緒だった鈴木監督も出演していて不思議な感じ。
(根岸監督上映後の質疑応答。なんと90分以上も続いた!)
◇そして二次会
先ほどの面子に、坂野さんも合流し、3時までマッコリパーティ。
坂野さんといえば、
僕の 【足を向けて寝られない方リスト】の上位におられる方だ。
彼女がいなかったら、 「美式天然」はトリノ国際映画祭に行っていない...
そんな彼女と、ようやく映画祭で会えた。
嬉しい。
半蔵門以外にいる坂野さんに初めて会った。
坂野さんは今回、コンペの審査員でもあるのだ。
(いつもお世話になりまくっている坂野さんと一緒に。嬉しい...)
◇5月6日。
映画祭は明日で終わる。
僕も帰る。
今日のチョンジュは曇り空で、昨日とは打って変わって肌寒い。
昨日は、韓国も休日だったので、
映画祭の会場周辺は、ものすごい人手だったが、
今日は閑散としていて、淋しい。
閑散ハムニダ...と呟きつつ探検へ出かける。
イカシタお土産を探しながら、ずんずん歩く。
美味しそうな揚げパン屋さんを発見したので、
ふたつ購入し、それを頬張りながら、ズンドコズンドコ歩く。
ペコパイヨ。
スーワンさんに教えてもらった (韓国式食堂)という看板のお店へ一人突入。
店のおばさんに言われるがまま、何かを注文。
出てきたのは、牛肉のクッパ。
とてもとても美味でした!
マシッソヨ。
もう、いつ韓国で行き倒れても大丈夫だ。
「こんにちわ」と
「腹へった」と
「美味しそう~」と
「美味しい~」と
「ありがとう」を覚えたから。
映画祭会場付近へ戻ると、屋外駐車場で野外上映が行われていた。
あまりの寒さに、五分で退散。
(野外上映には、結構な数の観客が。皆さん、震えながら観ている。
上映作品は不明)
◇という訳で、帰国。
楽しかったのだが、そこはかとなく淋しかった。
きっと、3年前に出会った若者達に、まったく会えなかったからだな。
3年前は、2年連続で行ったから、
「久しぶり~」という会話をかなりしたのだけど...。
時ってやつは、こうやって過ぎていくのだなぁ。
また行きたい。
◇5月4日。
チョンジュ国際映画祭。
『日本人アンナ』の上映日。
なので意気込み勇んで、
3年前に映画祭で貰ったスタッフTシャツを着て出かける。
だが、
厚手の黒Tシャツは、暑い。
朝から陽射しがギンギラ言っている。
あんまり暑いので、傘が干されている。
◇暑さにやられて、ホゲェーと歩いていたら、
「ツボカワカントクデスカ?」と話しかけられる。
たどたどしい日本語で、
「ワタシハ2006年に「美式天然」を観た。
とても好きだ。
だから昨年は映画祭のスタッフもやった」
と。
僕に会える事を前提に、ノートに日本語を記してきたとの事。
嬉しいなぁ。
◇そうこうしていると上映時間。
お蔭様で満員御礼。
小松政夫さんの(障子ピシャリ!)で、かなり笑いが起きたので、満足です。
中国のインリャン監督も来てくれた。
とても気に入ってくれたようで、
「ヤッパリオマエノエイガスキダヨ」と。
◇上映終了、すぐさま質疑応答タイム。
覚えたての韓国語「ペコパイヨ(腹へった)」を使って笑いをとりつつ、
小一時間、質問に答えていく。
◇さて、
自分の上映は終わってしまったのだが、
観たい映画は、どれもこれもソールドアウト。
仕方が無いので、
映画祭で知り合ったシネフィル氏を道連れに、恒例の川原散歩。
◇夜、
今回の通訳(趙さん)と再び落ち合い、 二人で打ち上げをする。
趙さんは、もちろん日本語ぺらぺら。
それもそのはず、
彼は、ソウルの日本文化会館から派遣されて来た方だ。
日本文化会館!
パリとローマとベルギーの日本文化会館へは演奏に行った事がある!
早速、くもカルを売り込む。
趙さんとは、初対面な感じが全くせず、
久しぶりに会った友人のように、色々話す。
次はソウルへも行きたい。
趙さんは、
(春風亭昇太)に(横山やすし)をかけて(山田辰夫)で割ったような雰囲気。
そしてこれが、趙さん推奨の(蚕)...

